50歳からのリスタート

イタリア人夫と去年離婚しました。1人でも大丈夫。心の自立ブログ。

イタリア日記6

Tさんはテルミニ駅の近くで、イタリアレストランをご夫妻で経営している。

旦那さんがかなり年上なので、Tさんが名物おかみとしてばりばりレストランを切り盛りしている。私は昼間も夜もずっと二人でKちゃんのベビーシッター。可愛いし私にとっても懐いてくれたし楽しい日々だった。ただ密室育児と一緒で何せ閉塞感が辛かった。日本語でKちゃんと話している訳だから一向にイタリア語は上達しない。

週に数回、数時間の語学学校だけではとても上達しそうにない。

レストランはイタリア人の店員さんやコックさんが何人もいて、私も日々出入りして仲良くなりとても楽しそうだった。私からの申し出でレストランも時々手伝う事にしてもらった。ウエイトレスとして。

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イタリア レストラン

レストランに行くと、ウエイターのイタリアンお兄ちゃん達がそれは優しかった。

私もまだまだ若くて、ちやほやされていい気になる浅はかな娘だった。Tさんや大人から見たら、本当に未熟で何も考えてなくて心配だったろうな。今自分を振返ってもに呆れる。私は次から次へと言い寄ってくるお兄ちゃん達とデートをした。

我ながら色々と軽率だったと思う。

 

そんな中にAはいた。私がレストランに行くと目をキラキラさせてにこにこで

「くわんと せい べっら おっじ!」(今日はなんて綺麗なんだ!)といつもいつも褒めてくれた。でも他の誰よりも最後まで私には興味がない風だった。

だから余計に惹かれたのかもしれない。一緒に働く中でいつも機嫌が良く、誰にでも親切で心から優しいAがだんだん好きになっていった。仕事で困った時はいつもすっ飛んで来て助けてくれた。一度サラダを切っていて、手を切ってしまった時に血相を変えて手当てをしてくれたのが本当に嬉しかった。そんな一場面一場面を私は今でも宝物のように覚えているのだ。